2013年5月29日水曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(12)最終回:エピローグ

長らく続けておりました、前学科長西尾先生ロングインタビュー。前回前々回のメッセージで締めておいた方がかっこいい気がするのですが、もともとこのロングインタビュー、茶飲み話のようなとりとめのない話でしたから、最後は初心に戻ってゆるゆるとした雰囲気で締めていこうとおもいます。ではエピローグをどうぞ。

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伊東 いいんですよ。学科長が怖い顔してたらねえ、困っちゃうもん。
西尾 そう?
伊東 だいたい上にいてくださる方は、笑顔でムードを作ってくれないと。
西尾 だけど私はね、立場上はやっぱり怖いほうがいいんじゃないかなって思ったりもしないわけではないけど。まあやっぱりそのへんは、そうね、無理に作るわけでもないと思って。
伊東 学校だってそうじゃないですか、校長先生が怖い学校って職員室は静かですよ。
西尾 ふうん
伊東 ものすごいしーんとして。
西尾 あ、そう。
伊東 校長先生が朗らかだと、もう学校の中すんごい明るくなりますもん。
西尾 ふうん
伊東 だから、上はね、先生だめなんですよ、苦虫かみつぶしてちゃ。
西尾 そのかわり、ぴっ、とした雰囲気になるじゃないですか、教育的に、なんて(笑)学科長が授業中にコーヒー飲んだり、お茶(飲んだり)なんて(して)、学生とゲラゲラ笑ってる、なんて言うんじゃ(笑)、示しがつかん、なんて(笑)
伊東 いやいや。学科長はそれくらいじゃないとねえ。それで、下が厳しくして、
吉田 それでバランスをとる、と。
伊東 そうです。
西尾 あ、そうだ、さっきの人間力(セミナー)なんだけどね、なんか事前に(学生の)一人がね、ちょうど誕生日だから誕生パーティーやらしてください、なんて(言われて)ね(笑)まあさすがに・・・なもんで、「そこ鍵しとこうよ」って(笑)
伊東・吉田 ははは
西尾 そしたらなに、誰(だった)かな、伊東先生のとこでもやってたよ、なんて、誰か言ったような気がしたけどね、ああ、まあ、それならいいけど、と思ってね。
吉田 ふふふ
西尾 (伊東先生のところではやっていなくて、自分のところでやったら)伊東先生怖いから、怒られるから、って(笑)ははは
吉田 はっはっは
西尾 そう、つい言いたくなるけど、言わないよ(笑)
伊東 言ってますって(笑)
吉田 (笑)
伊東 何回(そういう話を)聞いたか、あたしは(笑)先生、言ってましたよ、って(笑)いや、いいんですよ。で、そういう役割でうまくバランスをとってきたので。学科長がね、きっちりやったら下はついてかないしね。
西尾 そうですか?だけど一方で、(自分も)うるさいところあってね。孫なんかのしつけなんかもね。
伊東 はい
西尾 だけど、まあ、あれでしたね。なかなか内容のある10年間でして。本当にね、みなさんにそれこそ、支えられて、っていう。それはありますね。
伊東 ふ、ふふ、笑っちゃった(笑)
吉田 なんでここで笑っちゃうのか
伊東 なんか笑っちゃった(笑)
西尾 学生にも(支えられたし)ね、うん。
伊東 いやあそうです、まあね、支えたくなる(笑)ふふ、逸材、逸材なんて言っちゃいかんのか
吉田 いや、逸材
伊東 逸材ですからね。
吉田 じゃこんなところですかね。
伊東 まあ、うまくまとめてください。
吉田 (笑)うまくまとまったかどうかわかりませんけど(笑)

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...うまくまとまっていませんね。すみません。長らくのおつきあい、ありがとうございました。

(T.Y.)

2013年5月28日火曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(11)最後のメッセージ2:自分自身は変えられるし、変わる

前学科長西尾先生ロングインタビュー、前回に引き続き最後のメッセージをお送りします。名言連発のメッセージです。

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西尾 あ、ここへ書いてある「他人と過去は変えられない」なんていうのもね、相談(の仕事を)してるとね(感じる)。例えばメンタル(ヘルスで相談の仕事をしているところ)の職場なんかへいくとね、「上司がほんとにもうえこひいきして。だから、私だってね、上司がもう少しちゃんとやってくれりゃあね、私だってやる」と。だから、上司が変われっていうわけね。
吉田 うん
西尾 うん(笑)。だけどね、上司説得して変えよう、とか(話している)一方で、上司には言わないでくれ、とかね言いながら。そんなこと思ってたってだめなんですね。ああ、そういえば、結局(そういった)相談に来る人なんかもね、「あの時に、こうしたもんだから今の私がある。しなきゃよかった」っていうような(ことを言う)。これもどうしようもないよね、もうしちゃったもんでね。だからそういう無駄なこと、いわば成算もないようなことに、エネルギーを一生懸命に使ってるっていうのが、この人たちなんだなあ、というふうにね、日常的なそういう相談の中で思いましたねえ。ああそうなんだ、と。
伊東・吉田 うん
西尾 うん、だから自分が変わると、ひょっとしたら周りも変わってくれるかもわからんね。うん、自分がもっといい子で、お手伝いしてれば、親だってね、ひょっとして変わってくれるかもわからない。だけどねえ、ただ「親がちゃんとしてくれれば、俺も(ちゃんと)なるよ」と、親が変わってくれるのを待ってるだけじゃ、やっぱりね(笑)そりゃ、親がいつか変わってくれりゃいいけど、それより自分で変わりましょう、と。だからエゴグラムなんかをやるとき、私はそういう話になるんだけど、自分のこういうのを変えようと。そうすると、(相手も)変わってくれるかもわかんない、ということでね。あ、これもまた、よく話するんだけど、エゴグラムを好きになったのはね、そういうこともきっかけあったのね。
伊東 はい
西尾 最初、あれが出てきて、おもしろいな(と)。ま、新しいテストがあると、自分ですぐやるの。そうすると、私はね、FCがものすごい低いのね。
伊東 ふふふ
西尾 自分でもそうだと思うわけね。常識は高いし。で、ああ、このテストおもしろいな、と思ってね、(テストの結果は)そのとおりだと。それで、やめる時の(学生やみなさんからの)メッセージくれるじゃない?
吉田 はいはい
西尾 で、今度もそうだけどね、「西尾先生の笑顔に癒されました」とかね、「笑顔が好きです」とかね。笑顔笑顔って(答えばかりで)、ええっなんて私は思ったの。私はもう、家じゃあね、苦虫かみつぶしたようなうるさい親父・亭主で。
伊東 ははは(笑)
西尾 っていうのは、女房と私と娘と、大人は3人、娘は学校の先生だしね。だからそんな、テレビみてゲラゲラ笑ったりとかね、そんなのなくって、結構静かでね。だからそんな(笑顔なんて)、ないのに、と思ってね。だけど、一人二人が言うんならあれだけども、そういう風に(皆が)笑顔笑顔、でしょ?俺くらい、笑顔なんて似つかわしくないと自分で思っててね(笑)
吉田 (笑)
西尾 それで気がついたのは、こういうかわいい子(学生)たちに会って、そうするとつい、ね、やっぱり
伊東 ま、そうですね。
西尾 うん、笑顔がある方が。で、私もまたさらに分析したらね、その、家へ帰ると、孫が(いて)、1歳ぐらいになるとね、わあとかなるじゃない?
吉田 はいはい
西尾 先生だってそうでしょ?で2歳になれば2歳になったように。でちょうどね、ここで仕事するようになったのと、子ども(孫)が生まれるのとがね、ほぼ時期的に一緒だったの。
伊東 ああ、そうですか
西尾 そう、それでね、(自己分析して)あ、これだと思ったのね。家でね、そんな(恐い)顔してたら、じいちゃんとこ来ないわけよね。
吉田 (笑)
西尾 で、学校へ来れば、(学生の対応が)こうだし。で、知らないうちにね、笑顔なんか多くなってるのかなあ、なんてね。
伊東 そうですね
西尾 それで、はっと思い立って、何年かぶりかでエゴグラムまたやったのね。そしたらFCが、ABCのCだったのが、Aにはちょっと届かない(けど)Bの中間の上の方まで上がってたのね。ああ、(今は)こうなんだ、と思って。もちろん、まじめにやってるんでね、うん。だからこの年になっても(性格が)変わるなんて。
伊東・吉田 はい
西尾 だからね、「もういまさら性格なんて変わらんでしょう、先生」なんてね、(企業の?)おじさんたちは言うんだけど、「だから、(ここに)実例があるから、変わる」みたいなね(笑)
吉田 ふふ
西尾 そういうことで人は変わる、ということをね。だからエゴグラムがよけい好きになって、(それ以来)研修なんかでよく使うんですよ。結構、仕事とそういうの(性格)が割にすぐ結びついちゃうっていうのか、やっぱり人間ってのはそういうのが出てくるな、と(感じる)。だから、人との関わりってのは、変わっていく、と。
吉田 はい
西尾 だからそこを意図的に変えようということも、ある程度ね、必要かもわからんけど。私の場合はそう意図的じゃないんでね(笑)性格を変えようっていうことじゃないんだけど、やっぱりね、先生先生って言ってもらったほうがいいしね、うん。永遠の妻なんていうのも、ニコニコしちゃうしね(笑)
吉田 (笑)
伊東 それは...(笑)まあ、いいや(笑)
西尾 ははは(笑)それでねえ、怖い顔なんかしておれんもんね(笑)

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次回最終回です。

(T.Y.)

2013年5月24日金曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(10)最後のメッセージ1:好きな言葉

前学科長西尾先生ロングインタビューも佳境に入ります。カウンセリングに携わっていらっしゃる立場から、好きな言葉について語ります。同窓会報でもご紹介しましたが、必見です。

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吉田 (話が)締まったのか、締まらなかったのか、よくわかりませんが(笑)
伊東 締まったのかなあ。じゃ、先生、卒業生とか学生に、ひとこと最後に。
西尾 そう?うん。
伊東 常葉の心理の学生に、先生から最後のメッセージを。
西尾 あのー、なんだったっけ、あ、私はこの前、好きな言葉をいくつかね、書いたでしょ?(注:最終講義の案内に西尾先生の好きな言葉が書かれていた)
伊東 はい、はい。
西尾 だから、やっぱり(好きな言葉に表れているような)そういう感じですね。
伊東 じゃあ、それを。
西尾 うん。その、心理学やったっていうことをね、やっぱり一生大事にしていってほしいということがありますね。私、臨床(家)だからか、人間関係なんかをやっぱり大切に、っていうかな、それが一番、臨床心理学らしいっていうのか、それが人生にやっぱり一番役に立つと思うもんだから。そんなことで、この前のあそこ(最終講義)で触れたことなんかも、そういう意味で、私がまあ、いつも言ってるようなことで。
伊東 あーそうですね、それですね。
西尾 まあ、もう少しカウンセリングらしいあれ(メッセージ)だと、「感動が人を動かし、出会いが人間を変えていく」。我々は、言って聞かせて、人を動かすってことはできない、と。やっぱり人間ってのは、感動すると、やる。これはいろんなところでね、学生相手でもするだろうね。だから、人の出会いの大切さ、それによって人間は成長していく、あるいはどうこうなっていく、っていうね。これはね、誰だったか、似たようなことを言ってるんだけどね。そういう、スローガンじゃないんだけど、こういうあれ(メッセージ)、結構好きでね(笑)、いくつもあるんだけど、うん。カウンセリングは、人間信頼論ですよね。
吉田 うん
西尾 だから、だまされてもだまされても、信頼しようと。だから、アル中(のクライアント)が、もう今度は酒やめます、と(言う)。(一方私は)もう3回も4回も言ったじゃないか、と(思う)。
伊東 ふふ
西尾 (だけど)もうだまされんぞ、っていう風には考えたくない。「そうか」とね。「信頼する」と。「やめような」と(笑)
伊東・吉田 ふふふ
西尾 うん、(で)だまされ。そういう感じかな、私はね。もう一つは誰だっけ、さだまさしがね、言ってた(言葉で)、「人間には超能力がある」って。2つの道に差しかかった時にね、必ず正しい方向を選ぶ。
吉田 ほう
西尾 ま、人生の岐路にね。そういう超能力、ってこれもね、もうずいぶん昔だけど、さだまさしがまだ売れてた頃(に話していた言葉)だね。だから、さだまさし結構好きでね(笑)うん。で、そういう目で見ると、さだまさしの歌ってのはやっぱり、結構人の心を打つような歌が多いでしょ。「関白宣言」っていうから、とんでもないあれかとみると、結局、女房大好きだっていう歌なんだよね。
吉田・伊東 (笑)
西尾 ふふふ(笑)うん。終戦(の日)の時でも、(さだまさしは)長崎行って結構コンサートを仲間とやって。だからやっぱり、(さだまさしの言っていた)そういう考え方ってのは大事だと思ってね。
吉田 うん
西尾 私はやっぱりそういう考えに立ちたいな、と。うん、人を信じる(という考え方)ね。まあ、つい思うじゃないですか、「あー間違ったなあ、あのときに、あっちの道を行ってたら良かったのになあ」って、やっぱり思いがちだけどね。
伊東 うん
西尾 だけど、そうじゃない、と。あ、これで良かったんだ、ということがね(ある)。私、結構あれこれ後悔する方みたいだけどね、この年になってみると、ああ、あそこでこうしたのが良かったなあ、とか、まさしく一度断ったんだけど、やっぱり常葉へ来て良かったなあ、とね。
吉田 うん、良かったですね
伊東 良かったよう。
西尾 静岡へ来る時もね、結構迷ったりね。
吉田 あ、(地元の)名古屋から(静岡にいらっしゃるときに)?
西尾 そうそうそう、全然こちらへ土地勘もないし、もう頼まれて(だから)、じゃあ2,3年だけ、なんていうようなつもりで来たんだけどね。だけどここへ来たからこういうふうにあれが出来たとかね(ということがある)。
伊東 でもそれは先生が持ってる、やっぱり、こう、徳みたいなものも大分プラスに作用していると思いますよ。
吉田 うん
西尾 どうですかね。まああんまり、そこまでは(笑)えっへっへ、そううぬぼれてないけど。うん。

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つづきます。

(T.Y.)

2013年5月23日木曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(9)退職後は・常葉の9年間をふりかえって

前学科長西尾先生ロングインタビュー。終わりもみえてきました。今回はご退職後の予定について、9年間の在籍生活をふりかえって、の2つを語っていただきます。

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伊東 これで先生、もう仕事やんなくなって、時間が持てあますようになって、元気なくなっちゃったら、どうします?
西尾 いやいや
伊東 いろんなこと忘れちゃって。
西尾 ほんとね。で、あの先生、病院へ入ったそうだよ、なんて。
伊東 そうですよ、だめですよ。
西尾 そうねえ。だからね、もう、さんざん(仕事)やったから、きれいさっぱり、なんてちょっと思ったんだけどもね、やっぱり、それじゃあちょっとまずいと思って。
吉田 はい。
西尾 まあ、最小限のことだけちょっとかかわってようと思って。
伊東 そうですよ、一気になんにもなくなって、西尾さんちのおじいちゃんになっちゃったら。
西尾 そう、ねえ。うち(焼津市)に、見守り隊(の依頼が)来てね(笑) (注:焼津市の子ども見守り隊というボランティア活動のことと思われる)
伊東 はいはい
西尾 子どもたちの(ために)旗持ったりね。結構年配の人がやってるんですよね。まあ、あそこまではちょっと、と思って。で、富士の市民大学とかね (注:富士市の富士市民大学のこと)
伊東 あーはいはい
西尾 そういう社会教育を、焼津でも(と思って)。焼津もそんなに田舎ってわけでもないし、公民館貸すとこもあるもんでね。そこで少し、地域への恩返し兼ねてね、そんなのをしてみるか、と思って。まだまだ、ちょっと考えてるだけだけど。
伊東 いやあでも、やっぱり何かしないと、先生。家でぼーっとしてると、奥さんにもね
西尾 いやがられるんです
伊東 じゃまにされちゃうし
吉田 (笑)
西尾 いやあ、私ね、けっこう細かいもんだからね、ま居たら女房、すぐ気になってしょうがなくなるから。ま、ほどほどに出てなきゃいかんと(笑)

しばらく、ここではとても書けない話のオンパレード。その後... 

西尾 だけど、あまりネタにならないような話になっちゃって。
吉田 いやもう、後半はここには書けないような話で(笑)
西尾 創作してよ、創作。
吉田 はっはっは、創作って(笑)
伊東 じゃ先生、常葉での9年間はいったいどんな9年間だったでしょうか?(笑)
吉田 (笑)むりやり、締めていく(笑)
西尾・伊東 (笑)
西尾 (笑)あー。なに、まじめな話?
吉田 まじめな話。
伊東 そうじゃないと、たぶん、しめられないですもん(笑)
吉田 そうです(笑)
西尾 そりゃあね、私ふと思ったのは、旅行雑誌見てて、あーそうだと思ったのは、「パワースポット」っていうじゃない?
伊東 はいはい
西尾 ねえ。(それを見たときに)あーそうだな、と。私の「パワースポット」だったんだって。
伊東 常葉が?あーいいですねー
吉田 (笑)いいシメになりました
西尾 だからその、エネルギーをね、ここでもらってたんだ、ってのはね、まあ結構楽しかったし、やりがいがあったし、充実してたし。
伊東 刺激もありましたしねえ。
西尾 そう。
伊東 いろんなことが起きますからねえ、次から次へと(笑)
西尾 うん、そう。ほんとにね。
伊東 ドタバタで。
西尾 だから、遊ぶのにもエネルギーがいるんでね、なにかにつけて、ここでエネルギーもらって、私の今までの10年弱がきてたのかな、と思って。

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つづく

(T.Y.)

2013年5月21日火曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(8)心理教育学科学生今昔

前学科長 西尾先生ロングインタビュー、続いても未公開、心理教育学科1期生と現在の学生との違いについて、西尾先生なりの視点で語ります。

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西尾 (この写真)12月12日って書いてある。


伊東 なんですか、これ?ああ、これも(さっきの写真と)おんなじ(メンバー)ですね。
西尾 なぜかね、(さっきの写真とあわせて)2枚くれたんですよ。
吉田 同じ日の?
西尾 うん。で、こういう風に書いてある。


伊東 「永遠の妻でいたい」
吉田・西尾 (笑)
伊東 また先生、こういうの信じちゃダメですよ、もう。
西尾 いやあ、だけどいろいろね、私をはさんで葛藤があったんですよ(笑)
伊東・吉田 あっはっは
伊東 そんなのはダメですよ、信じちゃ(笑)
西尾 いや、信じるわけじゃないけど、っていうのは、時代感じるっていうのはね、今の1年生(注:インタビュー当時)が、(学科に入学して)きたときに、自己紹介やったじゃない?
伊東 はい
西尾 ね。そのときにね、Mさんが、「私はおじいちゃん子で、おじいちゃん大好きで」ってね。ちょっと変な予感したんだけどね。
吉田 ええ
西尾 そしたら、「指導教員が西尾先生でほんとによかったです」なんて(笑)それですぐ思い出したのは、(学科の)1期生は、おじいちゃんって言わなかったもんね(笑)
伊東・吉田 はっはっは
伊東 いやあ、おじいちゃんと思ってたと思いますけどね(笑)1期生だって(笑)
西尾 そう?こっち(1期生)の方が思いやりがあるんじゃないですか?
伊東 1期生の方が、(口が)上手なんです。
西尾 ねえ、そういうことかもわからんね(笑)
伊東 恋愛対象って思ってないですよ、ダメですよ勘違いしちゃ。もう、すぐ勘違いする(笑)
吉田 (笑)
伊東 (卒業生は)結婚して子どももいるし、(写真を見ながら)この子も二人だか三人いるって。
吉田 永遠の妻、なんて書いてあるのに(笑)。
伊東 永遠の妻、なんて書いてあるけど、あっさりね、他の人と結婚しちゃって(笑)
西尾 (笑)

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つづく。

(T.Y.)

2013年5月17日金曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(7)最終講義について

西尾先生ロングインタビュー第7回は、こちらも同窓会報未公開、西尾先生の最終講義についてお話しくださいました。

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伊東 でも先生よかったですね、こないだの最終講義に、あんなにたくさん人が来てくれて。
西尾 ねえ。いやあ、あれはほんと、ある意味じゃあね、なんかずっとプレッシャーで。まだあれが残ってる、あれが残ってるっていうことでね。だったんだけど、あんなにねえ
伊東 大盛況で。
吉田 それこそ、座る場所もない。(注:実際、最終講義を行った250名収容可能な教室が超満員だった)
西尾 いやあ、ねえ。最初、たちばなホールもおさえてあるなんていう話で(笑)
伊東 そうです。もしかしたら、いっぱい来るかも(と思って)。
西尾 それで、当日だったかな、どれくらい出席あるんですか?って聞いたら、240(名)です、なんて。ええっなんて思って(笑)
伊東 でも、結構イスを入れて。
西尾 当日参加者もいたとか。
伊東 来たくてもなかなか都合がつかなかった子ってのもいたみたいなので。
西尾 ねえ。
伊東 もう、先生の人徳で。
西尾 いやあ、ねえ。だから、最終的にもう少し、話す内容を整理しようなんて思ってね。割に朝も早くから来てたんですよ。(開始時刻の)1時まで時間があるかなと思ったら、次から次へ(卒業生が)来てね(笑)それをとうとうやるヒマが(笑) (研究室の)中にいると、外で(卒業生が)並んでると。それで、例によって写真でしょ?
伊東 そりゃそうですよ、先生。
西尾 だから、しまったなあと思って。もうちょっと、家でちゃんとやっとけばよかったと。どうせ午前中は、なんて思ってたのにね。あ、そうだ、言われてみればそんな経験もずっと昔だったんだけど、赤ん坊をね、抱いてくれ、なんてさ(笑)
吉田 はいはい(笑)
西尾 抱いたところをまた写真とか撮って(笑)だけどね、まあ、大勢集まったし、同じ(同期の卒業生)同士で、またどっかいったりするチャンスにもなったかな、なんて(思って)。

(このあと、ひとしきり参加していた卒業生の話題に) 

伊東 ま、もちろん、友達と会いたかったっていうのもあるでしょうけどね。同窓会感覚で。
西尾 そうそうそう。そういえば、返信メッセージ、一筆書いてあるのをね、一冊に(まとめてくれて)ねえ。(注:最終講義の際、西尾先生にプレゼントとして、出欠席の返信に書かれていた皆さんからのメッセージをO先生が一冊にまとめてくださって、西尾先生にプレゼントしました)あんなのをやってくれて。
伊東 だから先生、パラパラ見て
西尾 だからほんとね、O先生、仕事が早いな、と思ったし。話したっけ、例の、はじめてのスライドがね。
吉田 はいはい、PowerPointのプレゼンテーション?(今回、西尾先生は最終講義にあたり、初めてPowerPointを使ったプレゼンテーションを行った)
西尾 そう、あれがね、(...と、ここでO先生や学生はじめ、多くの方の協力でなんとかプレゼンテーションのファイルを作った裏話)
西尾 ...というような裏話があって。あ、そうそう、まあ、たぶんそんなことは言わないけど、(大学を)辞めるときにね、学部会議で、一言ずつ(あいさつを)、なんていうじゃない?
吉田 はいはい
西尾 で、もうこれでパソコンやらなくていいのと、長い会議に出なくていいのとね(笑)この2つがなくなって(よかった)、なんてことを言ってやろうかな、と内心思ったけどね(笑)ま、だけど言えないだろうなあ、って(笑) (注:学部会議では、もちろんそんなことはおっしゃいませんでした)

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次回も未公開話がつづきます。

(T.Y.)

2013年5月16日木曜日

平成25年度 梶原山野外演習

心理教育学科の基礎実験で行われる毎年恒例の「野外演習」が5月14日(火)に行われました。

この「野外演習」では、1年生と担当教員が梶原山を登り、頂上の公園で演習を行います。

この日は、天候に恵まれ(すぎ?)、最高気温27度の夏日でした。

それでも、雨が降らなかったことに感謝をし、いざ出発!!



 
おっ、いい笑顔ですね。
 
 
登山中、しんどそうに登る人、励ましあいながら登る人、途中で景色を撮る人、歌を歌いながら登る人、踊りながら登る人(!?)、やまびこをする人など、1年生のいろいろな姿を見ることができました。


 
いい写真撮れたかな?
 


 
だんだん疲れが出てきたかな?
 
 

 
まだまだ元気いっぱい!
 

もう少しで頂上に着くという頃、「さっき、『頂上までゆっくり歩いて20分』って書いてある看板を見たけど、20分過ぎてもまだつかない・・・(泣)」と嘆いている人もいました(笑)。

それでも、励ましあいながら登り、なんとか頂上へ!!

そこには、登った者にしか味わえない達成感と絶景がありました。

 
 
 
 

 

その後、昼食をとり、R.S.先生の指導の下、演習が開始されました。
 

 
プリントとペンをもって・・・
 
 
 
真剣に
 
 
 
そして、楽しそうに
 
 
 
課題に取り組んでいました。
 
 
 
演習がひと段落して、下山。
 
大きなけがなどはなく、全員無事に下山することができました。
 
1年生のみなさん、そして引率された先生方、お疲れ様でした!!
 
 
 
(T.I.)

2013年5月15日水曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(6)心理教育学科1期生の思い出・人間力セミナーについて

前学科長 西尾先生ロングインタビュー、6回目は同窓会報未公開、心理教育学科1期生にまつわる思い出と、西尾先生の人間力セミナーを語ります。

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西尾 最初だからね、1期生なんてのは結構印象に(残ってる)。
伊東 そりゃそうですよね。
西尾 それに、人間力(セミナー)は・・・
伊東 1期生はなかった。
西尾 ね。そういえばこのクラス(1期生)だと思うんだけどね。前期が終わるじゃない?その最後の日にね、2コマか3コマか(笑)とにかく、それは覚えてないんだけど、それで最後の授業に行ったら、あのー、パンパーン(というクラッカー)まではやらなかったけどね、もう、食べ物やらなにやらあちこちね、飾りつけを(教室内にしていて)。
吉田 飾りつけを?それは前期の時だったんですか?
西尾 いや、後期だったかもわからんね。
吉田 そうすると、西尾先生の誕生日を祝うような感じだったんですかね?
西尾 いや、私3月うまれだけど、ちょっと違うもんだからね。
伊東 うーん、じゃなんでしょうね。
西尾 講義の終わりにね。
吉田 飾りつけまでして。
西尾 そう。だから、授業なんて雰囲気じゃないわけですよ。
吉田 もう完全にパーティですよね。
西尾 そうそう、パーティで。いろいろと食べて。
吉田 へええ。
西尾 あれもね(と言って、部屋にあった写真を手に取って)。



これも授業の一環で、そこの(笑)テニスコート行って(テニスをやった)。ふふふ(注:大学向かいのテニスコートのこと)
吉田 そういうことですか、この写真は。
西尾 そうそうそう(笑)
伊東 演習かなんかじゃないですか?
西尾 演習だったのかもわからんけどね。この写真の後ろの(学生)が、テニスクラブだったんですよ。それで、ラケットとか、たくさん借りてきてくれて。
伊東 うん。
西尾 それで、特別参加してくれてね。それで、あそこで(笑)テニスを(やった)。まあ、それでもいいじゃないかって。
伊東 そういうのがやっぱできる学年だった、1期生がね。
西尾 うん。
伊東 まあ、西尾先生がね、そういう雰囲気を。
西尾 いやあ。ちょっと、これまずいかな、なんて思いながら。
伊東 いやいや。
吉田 人間力(セミナー)のハシリみたいな感じですよね、これ。
西尾 あーそうね。そうだ、思い出すのは、人間力(セミナー)でも、半分はまじめにやるんだけど、半分はね内緒で、お茶会みたいにしたり(笑)
伊東・吉田 (笑)
西尾 そしたら、(人間力セミナーの)研修会があった時に、先生(発表)やってくれって言われて、それでね、おそるおそる、こんなことも実はやってます、なんて話したらね。今も印象に残ってるのは、そのときの(同じ部屋の)メンバー(の中で)、一番厳しく言われるかなっと思ったM先生がね、えらく喜んじゃってね(笑)それなもんだから、へえーっと(思ったり)、ほっとしたりしてね(笑)
伊東 うん、いやあ、でも人間力ですからね。
西尾 いやー、なんとかかんとか多少ね、りくつっぽいことも入れながらね(笑)私流に、「スモールグループの時ほど、その人間関係が大事になるし、いいチャンスだって言うんで私はそういうことで、その1つとしてそういうこともしてます」(笑)とかね。
伊東 ま、心理学の先生が言うともっともらしくなりますからね。
西尾・吉田 ははは(笑)
伊東 そうかそうか、なんて(笑)
西尾 多少そういう理屈もつけないとね、やっぱりあれ、授業なもんだから(笑)そんなことで、(後日)M先生とコピー室で会ったりしても、向こうから結構ね
吉田 お話を?
西尾 うん、お話がね(あったりして)。前は話なんて。なんか恐いし(笑)、なんて印象だったけどね。ああいうのも面白いなと思って。
伊東 なるほど。
西尾 まあ、(私)ひとりくらい(こういうセミナーがあっても)いいかと思って(笑)

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またまたつづきます。

(T.Y.)

平成25年度卒業研究テーマ(5月現在)


今年も、心理教育学科は卒業研究のテーマ提出の時期になりました。
今年度卒業研究を予定している4年生の、研究テーマがそろいました。以下のリンク(pdf形式のファイルになっています)に記載されているのがその一覧です。


もちろん例年同様、今回提出してもらった研究テーマはあくまで現時点でのテーマですから、これから研究を進めていく過程で変わっていくことと思います。応援よろしくお願いいたします。

今後のスケジュールは、

9月28日(土) 卒業研究中間発表会(予定)
来年1月初頭 卒業研究提出締め切り
来年1月下旬 卒業研究最終発表会

となっています。よろしくお願いします。

(T.Y.)

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(5)西尾先生がマゾ?

しつこく続く、前学科長 西尾先生ロングインタビュー。第5回は、西尾先生と伊東先生が、どちらがよりマゾであるかをめぐってあらそいます。

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伊東 でも、柔軟に先生がいろんなことを受け止めてくださったので、それでうまくいったってのが(あって)、一応これでも感謝してるんですよ、先生。
西尾 いやあ。
伊東 これでも、って言っちゃあいかんけど(笑)だってなかなかないですよ、こんなに下が言いたい放題で
吉田 そうですね。
伊東 やりたい放題やってね。
吉田 責任は全部学科長に。
西尾 言うだけの人だったら聞かないけどね、いくらなんでも私(笑)
伊東 (笑)
西尾 言って、(ちゃんと)やってたから、うん。
伊東 やった後に言うからね、「いいです?よかったですか?」って言って(笑)もうこうしちゃいましたけど、よかったですよね?って(笑)
吉田 (笑)こういうふうにしました、って。
伊東 でもね、やっぱ一応私は、わざわざお迎えしたっていう(気持ちで)、これでも義理堅いもんで。
西尾 うん
伊東 お迎えしてきていただいた限りは、やっぱりね、大変な目に遭わせてはいけない、っていうのは一応あって。
吉田 そうですね。
伊東 うん、一応ね、西尾先生にいつも配慮をしながら(笑)でも学生にはあんまり伝わってなかったみたいでさ、なんか、伊東先生が西尾先生をいじめてる、とかね。
吉田 (笑)
伊東 で、またね、西尾先生も言うの、「僕はまた、伊東先生におこられちゃったんだ」とかね。
西尾 そんなこと言うって?
伊東 先生が学生に言うとね、学生が「ひどい」とか言って。
西尾 いやあ
伊東 「先生ほんとに大変」「西尾先生大変ですね」とかって。「じゃあ私は伊東先生に意見をします」とかって。
西尾 そう?そんなのみんなばらしてたんだな。
吉田 (笑)ばらしてたって、じゃあやっぱり言ってたんですね(笑)
西尾 (笑)
伊東 (笑)そう、「ほんとに僕はね、伊東先生に怒られてばっかりでね、僕はダメだねー」とかって言って。「先生そんなことないですよ」とか学生に言われてね。
西尾 いやあ、私はどっちかというとね、典型的なマゾタイプです。
伊東 (笑)
西尾 いやほんとに。そうじゃなかったらね、従わないよ(笑)
伊東 そうですよね。
西尾 うん。
伊東 うん、でも表面的はマゾ(笑)でも結局私が仕えてるんだもんね。で、学生が、誰だっけな、(学科)1期生の子がね、実習に行くっていうあいさつに来て、「伊東先生、私は来週から実習に行きます」って言って。わざわざあいさつに来てくれたのか、偉いな、って思ったら、「私がいない間、西尾先生をいじめないでください」って(笑)言った子がいたんですよ(笑)だもんで、なにをね、なにを言ってるんだろうって、私(笑)
西尾 いやあ、わかってたんだ、学生には(笑)
伊東 いじめてないっつうの(笑)
吉田 どんなイメージになってたのか(笑)
西尾 いやあ、そういう風に、見ているのもいたのかねえ。
伊東 そうですよ、(西尾先生が)授業でも、「伊東先生に聞いたら(これで)いいって言ってくれたから、僕はこの内容でやります」とか言うもんでね(笑)
吉田 (笑)
伊東 なんで結構私はね、悪者になりながら、それでも仕えるっていう。私のほうがマゾだよね?

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なおもつづきます。

(T.Y.)

2013年5月12日日曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(4)心理教育学科のはじまり

前学科長 西尾先生との対談企画。第4回は、伊東先生が心理教育学科創設秘話(?)を語ります。

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伊東 そもそもはね、(心理教育学科を作るという)予感がしたのはね、(当時の事務局長から)電話かかってきて。「先生、僕もね、心理学のこといろいろね、勉強しなきゃいけないと思っていてね、どんな科目があるかまた教えてください」とかっていうメールかな?電話がきて。
吉田 ええ
伊東 で、なんでこの人がね、心理の勉強したがるんだろうと思って。そこでね、なにかもしかしたら変化があるかもしれない、っていう(予感がした)。その1本の電話から、学科が始まったみたいなとこがあるんですよ。
西尾 そう?へえ。
吉田 それは、僕が来る前?
伊東 前。うん。
伊東 で、「なんでですか?」って言ったら、(事務局長が)「いやいやー別に」とかって言うもんで、なにかある、って(思って)。そしたら程なく呼ばれて、学科を作ることになったから、って(言われて)。「ええっ!?」って言って。
西尾 まあ、(その後)定員も増えたし。
伊東 教員も増えましたし。
吉田 そうですね。
伊東 最初(心理専攻当時は教員数が)3人ですよ、だからこういう感じですよ。
西尾 ねえ、そうですよねえ。
伊東 だもんで、学科会議をやるなんて設定、頭になくって。
吉田 空いた時間に、(吉田)直子先生の部屋に
伊東 部屋に行って
吉田 集まって
伊東 あーだこーだ話をして、お茶飲んで戻る。だから、ま今よりもまだちょっと牧歌的なっていうか、時間があったんですねきっと。なんだかんだいって集まってぐじゃぐじゃ話してたもんね。
吉田 そうですね
伊東 それで(物事が)決まって。だけどね、教員も増えたらやっぱ学科会議を設定しなきゃいけないんじゃないか、って言われて、それで学科になって(学科会議を)やるようになったんですよね(ここで、教員数にまつわる話が続いた)。
西尾 生涯(学習学科)のほうがはやく出来てたんですよね?確か。
伊東 生涯はね、私が赴任した時に開設されたもんで、平成10年ですね、10年の4月が最初。
西尾 それで思うのが、今(インタビュー当時)の(生涯学習学科長の)KJ先生が退職でしょ、今度ね。
伊東 はい。
西尾 だから、(生涯学習学科長が)4人ぐらいじゃないかな。心理学科(は学科長)私一人だけど、9年間でね。確か。
伊東 はいはい、そうですね。
西尾 どんどん変わってね。
伊東 そう、でもね、先生9年間ずっと、学科長を(つとめて)。
西尾 ねえ。
伊東 不動の(笑)
西尾 いやいや、不動じゃなくて、あっちの「ふどう」ですね。
伊東 ん?
西尾 えへへ、free floatingの浮動(笑)
吉田 あーそっちですか(笑)
西尾 どんなふうにでも動きます、と(笑)
伊東 なるほど。
吉田 ありがとうございます。

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つづく。

(T.Y.)

2013年5月10日金曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(3)学科長に就任するまで その2

前学科長 西尾先生との対談企画。第3回は、学科長に就任するまでのもろもろのお話、最初の研究室のお話、学科開設のころの話です。

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伊東 ねえでも先生、ずっと現場にいらして、それでいきなり大学に来て、それも新しくできる学科の学科長なんて、なかなか(普通は)出来ないですけど。
西尾 そう?いやあ。
伊東 先生、柔軟にいろんなものを引き受けていただいったっていう(笑)
吉田 さっき伊東先生がおっしゃっていた、シンポジウムにむりやり引っ張り出すっていう、そこからすでに、僕らなにやってるんだっていう。
伊東 そうそう(笑)そうだよね。シンポジウムがね、9月23日だったんだよ。
西尾 あーそうですか。
伊東 で、2月に(学科長就任の)お願いに行って、お返事(いただいて)。じゃ9月のシンポジウムに出てくださいって言って(笑)でもまだあのときは溝口病院の肩書で出ていただいたと思うんですけど。それで(そこから)怒涛のように。
吉田 怒涛のように。
伊東 そう。で今でもね、申し訳ないなと思っているのが、科目をね、あれこれ(分担していく)ときにね、どうしても埋まりが悪くって、先生に1年間だけ教育心理学を持ってもらって(笑)
西尾 そう、やりましたよ。
伊東 そう、ちょっとねえ。
西尾 あれはほんとね、うーん。
吉田 あれそうでしたっけか?
西尾 そう、もう勉強しなおして(笑)一生懸命原稿作ったりしたんだけど。
伊東 心理学でいいですからって、臨床でいいですからって(笑)
西尾 まあ、私の比較的得意なところを中心にやればいいや、なんていうようなことでね。
伊東 あれは確かに今でもね、申し訳ない。
西尾 いやいや
伊東 でも先生あまりいやな顔をせずに、まあしょうがないみたいな感じで言って。
西尾 いやほんとね、やりますって言って。
伊東 でもそしたらね、(ほかの人が)陰でね、言ってたみたい。「西尾先生に教育心理学なんかやらせてるみたいじゃない」とかって(笑)言われたんですよ、私。
西尾 あ、そう。
伊東 うん、だからね、あ、陰で(笑)言ってると思って(笑)
吉田 (笑)
西尾 いや、心理学やったっていえば、心理学(全般)ってできるぐらいにね(思われるけど)ねえ、私はだけどちょっと偏りすぎで、ちょっと離れすぎでね。だから、心理学概論はちょっとね・・・ってのがあったんで。
伊東 どうしてもはまらなくって、西尾先生にね、「もうこれしかない」と。「西尾先生に教育心理学をやってもらうしかない」って言って。「やってください」って言ったら(笑)、やってくれたもんで良かったなあと思って(笑)
西尾 いやあ、今もなんかありますよ、その時の。
吉田 その時のファイルが?
西尾 その時、何冊もね(本を)買って、一生懸命どれがいいか読んで(笑)
伊東 すみませんでした(笑)
西尾 まあ静大とかでね、非常勤はしてたけど、(そこでは)だいたいカウンセリングだとか、そういうことだもんだからね。あれはほんと、大変でしたね。
伊東 「もういいです、名前だけ教育心理学で。あとはもう中身は臨床でいいですから」って言って。
西尾 ねえ。ほんとにそう、そういう感じで。
伊東 ま、渋々。
西尾 そういう感じでやりました。
吉田 (笑)
伊東 で1年目は先生、(研究室が)図書館の奥だったんですよね。
西尾 K先生とね、隣り合わせで。
伊東 研究室はね、図書館の書庫の奥みたいなところに実はスペースが(当時)あって、1年目(の研究室)は、そこだったっていう。
吉田 だから、図書館の事務を通って研究室にハンコもらいに行くっていうのが、西尾先生の研究室の最初のイメージで。
西尾 そうですね

ファイルをあさっていたら、偶然見つけました。2004年、とタイムスタンプがありましたから、おそらく当時の西尾先生、です。そしてこの部屋が、図書館奥の(仮)研究室。

伊東 そうなんだよね、1年目はまだ3号館がなかったからね。
吉田 あそこしか要するに部屋がなかった。
伊東 部屋がなかった。で、(事務から)「西尾先生、図書館の中でもいいですか」って言われて、「もうやむをえません、背に腹はかえられません」って(笑)
吉田 (笑)
伊東 3号館建つっていうから、じゃ1年だけ図書館の中でがまんしてもらって(笑)。もうそんなのを知ってる学生もいないだろうし。
吉田 そうですね、もういなくなりましたし。
伊東 ねえ。覚えてる人も少ないけど。最初はそうだった(笑)
吉田 だから、西尾先生の部屋は別にいいんですけど、図書館の事務を通って行くっていう、あの感覚が「すいませーん」みたいな感じで(笑)
西尾 一番奥で、他に行くところないから、入り口は(笑)。だけど、K先生と隣でしょ。で中にね、ドアがあるんですよ。
吉田 あ、そうでしたっけ?
西尾 うん。まあ、別に行き来はしないんだけどね。それくらいなもんだからね、けっこう(となりの部屋の)声が聞こえる。
伊東 あ、声がですか?
西尾 うん
吉田 薄い壁、仕切りで区切られてるくらいの感じですよね。
西尾 1年間、だからK先生と(笑)
伊東 そうなんですよね。で3号館がなかったから、本館の7階のところの教室を一時的にプレイルームに改造したんですよね。
吉田 ちょっとこう、スロープみたいなのを作って、じゅうたん敷いて。


...と、対談ではスロープが設置されていたようなことを話しておりますが、すみません、記憶が間違っていました。上は、当時のプレイルームの様子。7階の教室をプレイルームに改造しているのですが、ご覧の通り、靴脱ぐ場所だけじゅうたんを敷いていない、というだけの造りでした。

西尾 そうそうそう。
伊東 プレイルーム無いと困るって言って。
西尾 で心理部屋がね、7階ってなことで。
伊東 そうですそうです。だから、結構間に合わせな(感じで)。
西尾 うん。
伊東 (学科が)1年目始まって、もうあの時はバタバタだよね?記憶がないくらい忙しかったし、もう、あーだこーだ、あれだこれだ、って。
西尾 でもね、(3号館)新築にあたって結構ね、あんな(今ある立派な設備を)作ってくれたっていうかね。がんばりましたね、吉田(直子)先生や、ね。
伊東 そうなんです。あれもね、ひどい話でね・・・(と、ここでひとしきりドタバタした当時の苦労話が続いた)

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しつこくつづきます。

(T.Y.)

2013年5月9日木曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(2)学科長に就任するまで その1

3月にご退職された前学科長 西尾先生との対談企画。しつこく第2弾をお送りします。今回は、学内学会報「ななかい」にも掲載した、学科長に就任するまでの経緯について、ロングバージョンをどうぞ。

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吉田 西尾先生がいらっしゃってから、まるっと9年ですか?
西尾 ええ、9年。
吉田 とすると、心理専攻の10期生が入学してきた年に、西尾先生がいらしたってことになりますか?
伊東 いや、学科と一緒。
吉田 あれ、学科と一緒でしたっけ?
西尾 一緒ですよ。
伊東 だって学科ができるもんで、人が必要になって。
西尾 そうそう、それで(常葉に)来た。
伊東 それでいいですよね?
西尾 私と、(鈴木)伸子さんとね(注:以前在籍されていた、鈴木伸子先生)、ホテルでシンポジウムやって。(注:心理教育学科開設の前年、ホテルアソシア静岡で行われた、開設記念シンポジウムのこと)
伊東 あーそうですそうです。それが2000年。それが
吉田 (来る)前の年ですよね?
伊東 来る前。だから順を追って言うと。昔の手帳持ってきたんですけど(と言って昔の手帳をめくる)。私が初めて会ったのが、2003年の2月20日なんですよ。
吉田 2003年の2月?要するに
伊東 2002年度。
西尾 じゃ(心理教育学科開設の)1年前?
伊東 そうです。
西尾 そんなに早かったっけ?
伊東 学科ができる1年前ですね。だから2002年度。
吉田 じゃちょうど2月20日過ぎちゃいましたね。(注:インタビューは2月27日に行われた)
伊東 うんそう、そうだね、ちょうど10年?10年と一週間くらい。
吉田 そうですね。
伊東 で、(午後)3時半に(以前在籍されていた)吉田直子先生と、(西尾先生が当時勤務されていた)溝口病院に行きました。
西尾 そうそう。それは覚えてます。
伊東 二人で行って。で、西尾先生のお名前は聞いてたけどお目にかかったことはなくて。どんな先生かなって思いながら行ったら、やっぱ今と変わらずおしゃれで。
西尾 そう?
伊東 あのー、三つ揃えっていうの?きっちり着て。ベストも。
吉田 はいはい。
西尾 あ、そう?あ、2月だからね。冬ですものねえ。
伊東 うん、それで今まで私あんまり臨床家でそんなにおしゃれにスーツをきちっと着てる先生って会ったことがなくて。だいたい白衣よれよれの人ばっかだったので(笑)
吉田 はっはっは(笑)
伊東 なんておしゃれな先生だと思って。でね、結構一目で私好きになっちゃったんですよ。あ、変な意味じゃないですよ(笑)
西尾 あそう?
伊東 で、ああ、この先生なら、やっぱり初代学科長としてぜひ来てほしい、って言って。ただその時は、先生、断ったんですよ。
吉田 あ、最初のとき?
伊東 うん。
西尾 そうでしたっけ?
伊東 断りました。
西尾 あー、それは、うーん。
伊東 覚えてます?
西尾 うーん、いや。
伊東 覚えてないですか?「いやもう僕なんかね、年だからだめで。ほかの人を」って、ほかの人を紹介したんですよ。一回断られたんです。で帰り道に、吉田直子先生と、いややっぱりこう、なんていうの、諸葛孔明のように、こう・・・
吉田 三顧の礼?
伊東 三顧の礼で。やっぱりね、心理は断られても(頼むという伝統が)。北條先生もそうなんですけど、
西尾 ええ、ええ
伊東 生理心理学の非常勤を(お願いするときに)、3回くらい断られても(お願いしに)行ったっていうのがあったので、三顧の礼で、じゃあもう1回行こう、っていうふうに(なって)。そうしたら、このへん記憶があいまいなんだけど、西尾先生からお電話をいただいて、「いやじゃあそういうことであれば、受ける」と。たぶんご家族と相談したら、お嬢さんとかからすすめられて、やりなさいって(言われたのかな)。だから2回目はね、たぶん行ってないんです。もう行く気満々で。
西尾 ふうん
伊東 オーケーしてくれるまで行ってやるみたいな感じで直子先生と話してたら、「なんかオッケーの電話きたわよ」とか直子先生に言われて。
西尾 ああそうですか。いや、あのね、(専攻当時在籍されていた)増田先生と吉田(直子)先生はね、名古屋の(大学の)知り合いでね。
伊東 うん
西尾 で、増田先生と私は、昔から一緒だったんで、だからここへ、非常勤で(以前)来たんですよね。
伊東 あー、最初のころですね。
西尾 そう
吉田 西尾先生がですか?
伊東 専攻の(頃の話)ね。
吉田 あ、そうなんですか。
伊東 心理専攻の2期生3期生あたりは知ってる。
西尾 そんなことはあったんですけどね。
吉田 こことの最初のつきあいは、じゃあ集中講義だったんですか?
西尾 集中講義だったかな、まあいわゆる非常勤でね。
吉田 じゃあ、学科長をって言ったときに、最初に直子先生が西尾先生はどうだろう?っていう感じだったんですか?
伊東 うーん、なんとなく、そういう流れだったと。
西尾 ね、そういう
伊東 そういう流れだったと。
西尾 私、増田先生、吉田直子先生、そういうルートでね。直子先生とは全く初対面。
吉田 直接は(吉田直子先生と)お会いしたことはなかったんだけど、それこそ増田先生が間に入った形で。
西尾 そうそうそう、で非常勤に来てたということもあってね。
伊東 そうそうそう
西尾 でもう1つはね、向こうの病院が一仕事終わって、まあ若い連中がおおぜい集まったしね、そろそろね、もういいじゃないかなっていうそういう感じが出てきてね。それじゃあっていうようなことでね。

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まだまだ続きます。次回は学科長に就任するまで その2 です。

(T.Y.)

2013年5月7日火曜日

Ota Lab. NEWS 20130507


みなさん、こんにちは。
オタラボニュースの時間です。

上の写真は、学内のどこかの窓(1階)に貼ってある(たぶん)伊達公子選手です。暇な人は探してみてください。

さて、今回のオタラボニュースは「ななかい」にも掲載させていただきましたが、「卒業生の近況報告」です。近況をお寄せくださったみなさん、ありがとうございました。


○鈴木 知恵(兼子)平成8年度入学
伊東先生、お元気ですか?毎年顔を出したいと思いつつ、予定が合わず参加できずにおります。2013年1月よりJICA企画調査員としてガーナ共和国へ3年間派遣されることになりました。今の自分にできることを精いっぱいやってきたいと思います。

○小川 由美子(良知) 平成9年度入学
出産後、5年ぶりぐらいに仕事をするようになって、今半年がたちました。働きながらの子育ては大変だなと実感しています。しかし、家庭や子ども関係以外で自分が社会に出る機会がまたできて嬉しく感じています。

○田端 健二 平成10年度入学
杉並消防署で救命士として、活動しています。昨年は息子にも恵まれ、家族3人で東京の武蔵野市という所に住んでいます。

○勝山 理恵(青木)平成10年度入学
特別支援学級の支援員の仕事をしています。常大に特別支援教育の教職課程が設置されると知り、大変嬉しく思います。特別支援の講演会などありましたら是非出席したいです。

○中西 由香里(磯部)平成10年度入学
五月に2人目を出産し、小学校教員のお仕事は育休中です。来年4月から保育園に預けて仕事に復帰します。2人をかかえて仕事と家事をこなしていけるか不安ですが、先輩ママさんを見習ってがんばっていきたいと思います。

○小野 千春(岡田)平成11年度入学
10月17日に第3子、長男を出産しました。3人の子どもに囲まれ、忙しいけれど楽しくすごしています。育休も延長し、2年後に仕事復帰予定です。
自分が社会に出る機会がまたできて嬉しく感じています。

○丸尾 美樹(久保)平成13年度入学
私の実家の土地に二世帯住宅を建て、主人、私、息子、父、母、祖母と4世代で暮らしています。ようやく引っ越しの片付けも落ち着いてきたところです。

○佐藤 つかさ(中澤)平成13年度入学
現在、妊娠4ヶ月です。無事に元気な男の子を産みたいと思います。

○髙山 慶
○髙山 文乃(岩田)平成14年度入学
9月18日に、長男が誕生しました!!

○飯塚 梢 平成15年度入学
清水駿府病院でPSWとして働いています。また、遊びに行きます!!

○臼井 渚 平成15年度入学
清水の中学校で、教育相談員をしています。

○古田 昌美(柴田) 平成16年度入学 
主人の仕事の都合で長年暮らしていた静岡を離れ、岐阜で生活しています。来年5月末には第2子が誕生予定です。

○本川 嵩    平成16年度入学
○本川 優(中村)平成15年度入学
富士に引っ越し2年目を迎えました。忙しい毎日ですが、2人そろって教員として充実した日々を送っています。また、みなさんに会えることを楽しみにしています。

○小川 香織 平成18年度入学
伊東先生、毎日いろいろあります。最近は心理検査に触れることも多く、WISCやPFスタディなどなつかしく思います。今は夜間と土曜に京都外国語大学院に行っています。英語教育について学ぶことがおもしろく、またまわりが中・高の先生ですごく刺激的です。

○小嶋 寛朗 平成19年度入学
7月からNPOで学習指導員として働いています。対象は軽度発達障害児及び行政の認めた学習に遅れのある子どもです。

○山﨑 真理子 平成19年度入学
小学校の教師になって、2年目。やっと楽しく毎日がんばれるようになってきました!子どもたちの思いを一番に受け止め、これからもがんばります。
伊東先生、お久しぶりです!!先生にお会いしたいです!!♡♡

○福島 彩 平成20年度入学
元気にすごしています。だいぶ職場の環境や仕事に慣れてきました。最近は、正倉院展に行ったり、スケートに行ったりと休日も満喫しています。