2013年5月10日金曜日

前学科長 西尾先生ロングインタビュー(3)学科長に就任するまで その2

前学科長 西尾先生との対談企画。第3回は、学科長に就任するまでのもろもろのお話、最初の研究室のお話、学科開設のころの話です。

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伊東 ねえでも先生、ずっと現場にいらして、それでいきなり大学に来て、それも新しくできる学科の学科長なんて、なかなか(普通は)出来ないですけど。
西尾 そう?いやあ。
伊東 先生、柔軟にいろんなものを引き受けていただいったっていう(笑)
吉田 さっき伊東先生がおっしゃっていた、シンポジウムにむりやり引っ張り出すっていう、そこからすでに、僕らなにやってるんだっていう。
伊東 そうそう(笑)そうだよね。シンポジウムがね、9月23日だったんだよ。
西尾 あーそうですか。
伊東 で、2月に(学科長就任の)お願いに行って、お返事(いただいて)。じゃ9月のシンポジウムに出てくださいって言って(笑)でもまだあのときは溝口病院の肩書で出ていただいたと思うんですけど。それで(そこから)怒涛のように。
吉田 怒涛のように。
伊東 そう。で今でもね、申し訳ないなと思っているのが、科目をね、あれこれ(分担していく)ときにね、どうしても埋まりが悪くって、先生に1年間だけ教育心理学を持ってもらって(笑)
西尾 そう、やりましたよ。
伊東 そう、ちょっとねえ。
西尾 あれはほんとね、うーん。
吉田 あれそうでしたっけか?
西尾 そう、もう勉強しなおして(笑)一生懸命原稿作ったりしたんだけど。
伊東 心理学でいいですからって、臨床でいいですからって(笑)
西尾 まあ、私の比較的得意なところを中心にやればいいや、なんていうようなことでね。
伊東 あれは確かに今でもね、申し訳ない。
西尾 いやいや
伊東 でも先生あまりいやな顔をせずに、まあしょうがないみたいな感じで言って。
西尾 いやほんとね、やりますって言って。
伊東 でもそしたらね、(ほかの人が)陰でね、言ってたみたい。「西尾先生に教育心理学なんかやらせてるみたいじゃない」とかって(笑)言われたんですよ、私。
西尾 あ、そう。
伊東 うん、だからね、あ、陰で(笑)言ってると思って(笑)
吉田 (笑)
西尾 いや、心理学やったっていえば、心理学(全般)ってできるぐらいにね(思われるけど)ねえ、私はだけどちょっと偏りすぎで、ちょっと離れすぎでね。だから、心理学概論はちょっとね・・・ってのがあったんで。
伊東 どうしてもはまらなくって、西尾先生にね、「もうこれしかない」と。「西尾先生に教育心理学をやってもらうしかない」って言って。「やってください」って言ったら(笑)、やってくれたもんで良かったなあと思って(笑)
西尾 いやあ、今もなんかありますよ、その時の。
吉田 その時のファイルが?
西尾 その時、何冊もね(本を)買って、一生懸命どれがいいか読んで(笑)
伊東 すみませんでした(笑)
西尾 まあ静大とかでね、非常勤はしてたけど、(そこでは)だいたいカウンセリングだとか、そういうことだもんだからね。あれはほんと、大変でしたね。
伊東 「もういいです、名前だけ教育心理学で。あとはもう中身は臨床でいいですから」って言って。
西尾 ねえ。ほんとにそう、そういう感じで。
伊東 ま、渋々。
西尾 そういう感じでやりました。
吉田 (笑)
伊東 で1年目は先生、(研究室が)図書館の奥だったんですよね。
西尾 K先生とね、隣り合わせで。
伊東 研究室はね、図書館の書庫の奥みたいなところに実はスペースが(当時)あって、1年目(の研究室)は、そこだったっていう。
吉田 だから、図書館の事務を通って研究室にハンコもらいに行くっていうのが、西尾先生の研究室の最初のイメージで。
西尾 そうですね

ファイルをあさっていたら、偶然見つけました。2004年、とタイムスタンプがありましたから、おそらく当時の西尾先生、です。そしてこの部屋が、図書館奥の(仮)研究室。

伊東 そうなんだよね、1年目はまだ3号館がなかったからね。
吉田 あそこしか要するに部屋がなかった。
伊東 部屋がなかった。で、(事務から)「西尾先生、図書館の中でもいいですか」って言われて、「もうやむをえません、背に腹はかえられません」って(笑)
吉田 (笑)
伊東 3号館建つっていうから、じゃ1年だけ図書館の中でがまんしてもらって(笑)。もうそんなのを知ってる学生もいないだろうし。
吉田 そうですね、もういなくなりましたし。
伊東 ねえ。覚えてる人も少ないけど。最初はそうだった(笑)
吉田 だから、西尾先生の部屋は別にいいんですけど、図書館の事務を通って行くっていう、あの感覚が「すいませーん」みたいな感じで(笑)
西尾 一番奥で、他に行くところないから、入り口は(笑)。だけど、K先生と隣でしょ。で中にね、ドアがあるんですよ。
吉田 あ、そうでしたっけ?
西尾 うん。まあ、別に行き来はしないんだけどね。それくらいなもんだからね、けっこう(となりの部屋の)声が聞こえる。
伊東 あ、声がですか?
西尾 うん
吉田 薄い壁、仕切りで区切られてるくらいの感じですよね。
西尾 1年間、だからK先生と(笑)
伊東 そうなんですよね。で3号館がなかったから、本館の7階のところの教室を一時的にプレイルームに改造したんですよね。
吉田 ちょっとこう、スロープみたいなのを作って、じゅうたん敷いて。


...と、対談ではスロープが設置されていたようなことを話しておりますが、すみません、記憶が間違っていました。上は、当時のプレイルームの様子。7階の教室をプレイルームに改造しているのですが、ご覧の通り、靴脱ぐ場所だけじゅうたんを敷いていない、というだけの造りでした。

西尾 そうそうそう。
伊東 プレイルーム無いと困るって言って。
西尾 で心理部屋がね、7階ってなことで。
伊東 そうですそうです。だから、結構間に合わせな(感じで)。
西尾 うん。
伊東 (学科が)1年目始まって、もうあの時はバタバタだよね?記憶がないくらい忙しかったし、もう、あーだこーだ、あれだこれだ、って。
西尾 でもね、(3号館)新築にあたって結構ね、あんな(今ある立派な設備を)作ってくれたっていうかね。がんばりましたね、吉田(直子)先生や、ね。
伊東 そうなんです。あれもね、ひどい話でね・・・(と、ここでひとしきりドタバタした当時の苦労話が続いた)

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しつこくつづきます。

(T.Y.)

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